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 日本建築学会東北支部主催「みちのくの風2009福島」が開催され齋藤理事と菅野が「ユニバーサルデザイン環境の現状と課題 」というテーマのパネルディスカッションにパネラーとして出演しました。
報告:菅野真由美
平成21年6月20日(土) 13:00~15:30
コラッセふくしま3階企画展示室
内容
1969年仙台で起こった身体障害者による「生活圏拡大運動」が日本における今日の生活環境整備の始まりと考えられる。その後行政と共にバリアフリーデザイン(BF)による生活環境整備が進められ,いわゆるハートビル法(高齢者,身障者等が円滑に利用できる特定建築物の促進に関する法律;1994年)という法整備が行われた。

また,1990年代にユニバーサルデザイン(UD)の考えが紹介され,これまでのBFとは視点を異にするすべての人を対象とした環境整備のあり方を模索してきた。
そこで10年を超えてのUDの普及により,私たちの物的環境はどのように改変されたかを各界の代表者を交えて確認をしたい。
またUDの視点から,環境工学の分野である温熱環境・光環境(明視性)・音環境(生活音)等についても問題が提示されている。このような新たな課題をも含め,これからのUD環境構築に対しての問題点を確認したい。
■パネリスト
コーディネータ:狩野 徹 【岩手県立大学社会福祉学部】 
パネリスト:菅野真由美  【NPO法人“ユニバーサルデザイン・結 NPO副代表”】
パネリスト:斎藤 隆夫  【元 福島県建築領域】
パネリスト:嶋影 健一  【建築家協会】
パネリスト:長谷川 兼一 【秋田県立大学建築環境システム学科】
 
まず、4人のパネリストがそれぞれに講演をさせていただきました。
私は、結のこれまでの活動を紹介しながら、
ユニバーサルデザインとはユーザーの声を聞くこと無しには、一歩も進まないこと。
また21世紀のものづくりにはユニバーサルデザインの視点は欠かすことのできないポイントになっていることなどを中心にお話しました。
斎藤氏は、ふくしま型UD指針の策定に関わった経験から、ユーザーと行政の間に立つ「UD通訳者」の必要性と、今のお仕事に関連して、住宅の耐震化リフォームのすすめを強く訴えられました。 
 嶋影氏は、「UDには限界があるか」と題し、自然と共に生きる力がUDの原点であるとお話されました。
現在、須賀川市に「UDの家」を建築中とのことです。完成が楽しみです。
 最後に長谷川先生からは、建築環境工学からみた、建築空間のユニバーサルな環境の実現のための研究内容が報告されました。
私たち人間の身体感覚は実に複雑で、そのニーズをとらえて環境を整えることの大切さを説かれました。
 こうしてみると、皆さんが、「ユーザーの視点に立つことの大切さ」で共通したデイスカッションになったのではないか、と思います。
終わりに斎藤氏が、聴講されていた盲人協会の市瀬さんに感想を求めていただいたことが、まさにユーザーの視点を皆さんにお伝えすることができて、とても意義のある締めくくりになったと感じます。
 
 そして、コーディネーターの狩野先生との出逢いは運命を感じます。
先生は今、「福祉のまちづくり学会東北支部」の立ち上げに奔走されているとのこと。
 近々、組織が形成されるとのことで、そのときにはぜひ、お声をかけていただきたいとお話させていただきました。
まだまだ、ユニバーサルデザインのゆくえには問題が多いと思います。
しかし、基本に忠実に環境を整えていくことがやっぱり、近道であることを再認識したパネルディスカッションでした。

 
 
 
 


085008・指さし会話板報告書
080502・飯舘協働事業
080315・福島県UD推進協議会
070919・福島医大病院UD検証
070721・定例会議(1)議事録
070701・総会の報告
070426・受託事業報告


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