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第7回通常総会が終了しました。
事務局 安部大司
7月29日(日)、福島市市民活動サポートセンターにおいて、結の第7回通常総会が開催され、今年 度も無事に終了することができました。
ご参加いただいた会員の皆様には、厚く御礼を申し上げます。
今年度は NPO 法の改正に伴う定款の一部改正がありました。
結としては、活動の種類に、
・観光の振興を図る運動
・学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る運動
・地域安全活動
・経済活動の活性化を図る運動
が追加され、以前のものと合わせて、12分野になりました
 
 
また、任期満了に伴う役員改選が行われ、
 
  代表理事   冨樫 美保   再任  
   副代表理事  :  八代 弘  再任  
   理事  :  荒 正文  再任  
   理事  :  加藤ひで子  再任  
   理事  :  斎藤 隆夫  再任  
   理事  :  川内 美彦  新任  
           
   監事  :  山口 康雄  新任  
が平成24・25年度役員に就任しました。

 
新しく就任された川内美彦先生(東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科教授)は、日本の UD の第一人者でいらっしゃいますので、これから理事として共に、うつくしまの UD 推進のため にご尽力いただきたいと思っています。
また設立当初より結を支えてくれた菅野真由美理事、佐藤玲子理事、松田英明監事が、任期満了 を持って退任しました。6年間ありがとうございました。6年間の成果を引き継ぎ、さらに結は、これから 新しいステージに向かっていきます。
会員の皆様、これからもご支援・ご協力をお願い申し上げま す。
 
 
 
 ■川内美彦先生講演会会についてについて
 事務局 安部大司
総会終了後、川内美彦先生の理事就任を記念し、講演会が一般公開で行われた。
テーマは、「ユニバーサル・デザインのこれまでとこれから」であった。
今回の講演の根底にあるものは、「合理的配慮」という考え方であった。
「合理的配慮」とは、「法律や基準は万能ではないから、個人のニーズを尊重して、そこにある問 題を解決していくべきである。ただし、過度な負担になる場合は、必ずしも配慮をしなくてもよい」とい う考え方である。「障がいがあるからだめだよ」というのではなく、「障害があるけど、何とか工夫をして、 負担が大きくならないように、問題を解決していこうよ」という、合理的な考え方である。
日本でも、障がい者に関する法律は漸次的に制定されつつあるが、まだまだ不十分なものばかり である。その部分をカバーし、隙間を埋めるのが、「合理的配慮」という考え方なのである。
ユニバーサルデザインという考え方は今まで、主にハード面から考えられてきた。しかし利用者が評価し、「もっと良くしていきましょう」と作り上げていくものなので、問題解決までに時間がかかる。しか し、現実的には、目の前の問題を解決していかなくてはいけない。そうするためには、何らかの工夫 で、「合理的配慮」を加えることで解決していくことが重要である。そういう意味で今後、「合理的配慮」 という考え方は、ユニバーサルデザインを考えていく上で、ますます重要になってくる。 これからのユニバーサルデザインのあり方を考える上で、とても有意義な講演会であった。
 
 ■南相馬市の応急仮設住宅等視察についての報告
 事務局 安部大司
午後から、南相馬の仮設住宅、津波による被災地などを視察した。
メンバーは、冨樫代表理事、川内美彦先生、先生が教鞭を取っている大学の学生、事務局安部の計4人で行き、現地で NPO 活動をされている青田由幸さん(NPO 法人さぽーとセンターぴあ代表理 事)にご協力をいただき、現地を案内してもらった。

視察した場所は、
① 応急仮設住宅(寺内権現沢仮設住宅、小池第三仮設住宅)
② 介護老人保険施設ヨッシーランド(津波により36名もの方が亡くなった施設)の跡地
③ 津波による被害を受けた海岸付近の3か所である。

 
  応急仮設住宅では、実際に住まわれている方のお話なども伺うことができ、仮設住宅には、まだまだ 様々な課題があることを痛感させられた。
また、介護老人保険施設ヨッシーランド跡地では、被災した建物が、今も被災したそのままの形で残 っており、津波の被害の大きさを物語っている。
 

 海岸線には、いまだに放射能汚染によって処分できないがれきが残っており、こちらもその被害の大 きさがうかがえる。  
後日、川内先生より
「マスコミではもう伝えなくなったあの災害の意味を、改めて思い知らされた経験でした。

福島は放射能という厄介なものを背負わされてしまいましたが、 皆さまの賢い行動によって少しずつ状況はよくなると信じられた一日でもありました。」
との言葉をいただいた。
自分としても、被災地に足を運ぶのは初めてであり、今回の震災による津波被害の甚大さを、改めて実感した。津波被害について考えさせられたという点で、今回の視察は私にとって、とても貴重な 経験になった。
 
 
 



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