わが家の彼岸花が咲きました。
日本福祉のまちづくり学会発表から3週間、「情報はタイムリーに、鮮度良く発信」と思いつつ、遅筆の佐藤、ご報告が遅れまして申し訳ありません。
応援に駆けつけてくださいました皆さま、そしてここに立つに至りました、市役所窓口で使うコミュニケーション支援ボード「指さし会話板」作成に、ご協力いただきました皆さまに、―発表の中でも申し上げましたが―この「指さし会話板」完成までご協力いただいた方々同士のやりとり、そのプロセスこそが、ユニバーサルデザインそのものであった、と改めまして心より感謝申し上げます。
おかげさまで、無事発表を終えることができました。ほんとうにありがとうございました。
また、この「指さし会話板」をいかにわかりやすく紹介するか、を前日遅くまでホテルの部屋で知恵を出し合い、リハーサルの繰り返しに付き合ってくださった、ここまでのいっさいがっさいのパートナー、副代表菅野真由美さんの存在があったればこそ、と思います。普通のオバサンが、学会と名のつくところで厚顔にも発表の場を与えられ、どうにかその大役を終えることができ、今安堵の思いを共有させていただいています。
さて、発表にあたりましては、6月に提出しました論文(ペーパーの世界:2次元)をいかに立体的(サラウンド:3次元)に伝えられるか、に苦心しました。できあがったもの「指さし会話板」があるので、これを主役(中心)に、会場の方に実物を見ていただくのが一番、と思いました。
そこでまずは、前述しましたように、制作の折々で強く感じた「完成までにご協力いただいた皆さんとのやりとり、プロセスこそがユニバーサルデザインであった」その思いから、「指さし会話板」が完成するまでのプロセス、紆余曲折を丹念に説明する、それとできあがった「指さし会話板」を、実際に目の前で指さしながら、使い方を説明する、この2点に絞って発表することに腐心しました。
使い方の説明には、菅野さんに二人羽織よろしく、市民、市役所・支所窓口職員の役を2色の手袋を、市民:右手(オレンジ色の手袋)、市職員:左手(紫色の手袋)に区別してはめてもらい、実際、市役所窓口に市民の方がいらした時、市職員:左手(紫色)で「ご用は何ですか?」を指さし、市民:右手(オレンジ色)で「証明書を取りに」を指さして、交互に両手を使いながら、手続きが「終わりました」までの、「指さし会話板」を使った静かな会話のデモンストレーションを見ていただきました。
最後のまとめで、ちょっともたつきましたが、この「指さし会話板」完成にご協力いただいた皆さんの思いを、少しでも代弁できたなら、と思います。
いわきの斎藤先生がふれてくださいましたが、協力してくださった方々の血と汗と涙の結晶が現にあること、それが実際今、福島市役所18支所の窓口に配備され使われていること、その強み、重さ、を感じました。またそれを学会といった場で紹介でき、今さらながら身の引き締まる思いがしました。
以上が学会での発表を終えての報告ですが、初めて参加して、基調講演はじめ、分科会で各方面のそれぞれの取り組みを拝聴し、いろんな方にお目にかかることができ、たくさんの刺激をいただきました。
障がい者の旅行を考える会の佐藤孝浩さん主催の講演会の講師でいらした、
車椅子で世界中88カ国を旅された木島英登さん、の「理想の『車いす対応トイレ』とは?世界の比較」の発表を聞きました。世界23カ国の比較を織り交ぜながら、わかりやすくとても興味深く拝聴しました。市役所新庁舎のUD提言も、木島さんのお話を伺った後だったら、もっと違った提言もできたかなあ、などと思いました。とにかくポジティブ、パワフルな方とお見受けしました。
飯坂共同浴場のUDチェックの際の基調講演をしてくださった、関根さんとも再会できました。関根さんいわく、
「これからの観光は中国に真似できないこと(3つ)で、勝負すべき!
1.温泉文化:皮膚で味わう芸術
2.日本酒:高温多湿、冬の寒さ・・・日本が誇る芸術
3.和菓子:四季折々の美しさを、一口の大きさの世界に凝縮
これらを誇りに思うしくみがほしい」など。
ごもっとも・・・・いつもながらのその洞察の深さに感じ入りました。
この3つ、心したいなあ、と思いました。
またおととし、結の講演会で講師をしていただきました、アクセシブル盛岡の石川さんに2年ぶりにお会いできました。石川さんは、広い人脈をお持ちで、交流会、分科会、ランチの時、といろんな場面で、いろんな方をご紹介くださいました。
おかげさまで、とても充実した2日間となりました。いただいた刺激を、今後に是非活かしていきたい、とつくづく思いました。
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