第1回 いいたてボッチャ大会

ユニバーサルデザインが五感で紡ぐまでいの里思いやり推進事業
「第1回 いいたてボッチャ大会」
(平成20年度公益信託うつくしま基金助成事業)
  日時:平成20年11月9日(日) 9:00から12:00
  場所:飯舘中学校体育館

 皆さんはユニバーサルデザインスポーツをご存知でしょうか?「すべての人が人生のある時点で何らかの障害を持つ」ということが発想の基本で、障害の有無、年齢、性別、国籍、人種等に関わらず誰もが気持ちよく、無理なく楽しむ事ができるスポーツというのがコンセプトで、その中の一つに『ボッチャ』があります。パラリンピックの正式競技にもなっているスポーツですが、自治体が主催して大会を開催するのは、全国的にも飯舘村が初めてです。その「第1回 いいたてボッチャ大会」には、村内の様々な団体・企業からの参加、そして村外からも福大生をはじめ、様々なグループの参加を得、20チーム近くのエントリーがありました。もちろんわれらが結からも一チーム参加。本日はその大会の模様をご報告いたします。

 『ボッチャ』というスポーツにつきましては、過日行われましたUDスポーツ研修会の模様を報告した中で説明させていただいておりますので、そちらをご参照ください。

 チームの構成は子供から高齢者まで様々で、まさしくユニバーサルでした。飯舘中学校の体育館をお借りしてコートを4面取り、まず始めに各チームのメンバーがバラバラになって再構成された、混合チームによる練習試合から始まったのですが、これは初めて大会を経験する参加者にとって大変に効果的でした。参加者同士の交流も出来た上に、ゲーム数も多く経験出来たので、待ち時間も少なく、本番の試合時間を含めても、小さな子供でさえ飽きる事無くあっという間に時間が過ぎたのです。

いいたてボッチャ大会 :写真 荒理事の挨拶

 混合チームによる練習試合が終わった後で、いよいよエントリーチームによるトーナメント試合が始まりました。ジャックボールと呼ばれる白い球にいかに自分たちのボールを近づけるか、という単純な競技にもかかわらず、その奥の深さと、勝ったと確信した次の瞬間に待ち受けている大どんでん返しに、どのコートも大盛り上がり!体育館中に歓声が響いていました。印象的だったのは、素晴らしいコントロールのおばあちゃまに「すごいですね!とってもお上手です!」と、感激した感想をお話したところ、「ほめられるなんて、本当にうれしいこと!」と、満面の笑顔を見せてくださった事です。(このおばあちゃまは、最後に個人賞を受賞されていました)これだ!と思いました。ユニバーサルスポーツの素晴らしさはここにある、と感じたのです。どんな人も、高齢者も、子供も、障害があろうがなかろうが、ほめられたらうれしいし、勝てばうれしいし、自信につながります。そこに生きがいさえも見出せるとしたら、こんなに素晴らしい事はありません。『ボッチャ』は間違いなく、飯舘村に根付いてくれるに違いないと確信した瞬間でした。

いいたてボッチャ大会 :写真 表彰式の様子

 表彰式では上位6チームに、賞状と飯舘村内にある「ほんの森いいたて」で使用できる商品券が贈られ、また個人賞(敢闘賞)も贈られました。結と、福大生による混合チームは5位と大健闘でした。

 いいたてボッチャ大会は来年度、飯舘村において県大会を開催したいと、今後も意欲的に活動を展開していく構想です。HPをご覧の皆様も、初心者でも十分に楽しめる競技ですので是非一度経験なさってください。現在福島県内の様々な地域で活動は広まりつつあります。お近くの公民館等にお問い合わせください。そして、「第2回 いいたてボッチャ大会」への出場をお待ちしております。

いいたてボッチャ大会 :写真 皆さんで楽しんでいる様子

 今大会にご参加いただきました皆様には、心より御礼申し上げます。爽やかな感動をありがとうございました。また、大会の準備、運営に関しましてご協力いただきました、飯舘村公民館(生涯学習課)の皆様には、厚く御礼申し上げます。本当にお疲れ様でした。

 最後に、今回の大会は結の理事である荒氏が主催するふくしまユニバーサルスポーツ研究会と、飯舘村体育指導委員の皆様の全面的な協力の下、運営された事をお知らせしなければなりません。試合の組み合わせや、審判等、この方たちの力無くして運営は不可能でした。これからも、よろしくご指導いただきますよう、お願い申し上ます。