「ユニバーサルデザインが五感で紡ぐまでいの里 思いやり推進事業」の報告冊子が完成しました。
はじめに
私たちは今、誰もが障がい者となりうる「高齢社会」という現実の真っ直中に生きています。そんな中、障がいの有無や世代に関わらず誰もが能力を発揮し、人と人とのつながりや助け合いがあたりまえにできる社会を実現させることが求められております。
私たちNPO法人ユニバーサルデザイン・結(ゆい)は、そんな、誰もが安全で安心に暮らせる社会づくりに寄与していきたいと願って設立された団体です。
私たちは、今年度「ユニバーサルデザインが五感で紡ぐまでいの里 思いやり推進事業」というテーマで、平成20年度公益信託うつくしま基金協働コースの助成を受け、飯舘村と協働事業を展開してまいりました。1年間にわたる事業に、多大な協力と理解をいただきました皆々様に深く感謝申し上げます。
さて、今回の事業の-つの大きな意義は、結と飯舘村とが協働することで、飯舘村民の”‐までぃ‐”の意識をさらに高め、ユニバーサルデザインの考え方でつなぐことよつて、村民が大切にしている‐‐までいライフ”のさらなる発展と、飯舘村がユニバーサルな社会づくりの1つの発信源となったこと、その後さらに県内で認識され、それが”ユニバーサルなふくしま”誰もが自分らしく生活できる社会の形成につながつたということです。
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:報告書の表紙 |
もう一つの意義は、理想的な「協働事業」が実施できたということです。
それは行政と市民団体の協働事業です。飯舘村役場の方々、村民のみなさんとの協力の中で、ネットヮークをつくることができました。また地域生活の主体は住民であることも再確認しました。
行政のアウトソーシングは、これからますます様々な領域で進むと思われますが、協働のあり方が課題となっていくでしょう。今後この事業の成果を多くの人々に伝え、広めていくことが責務だと思っております。
21世紀にはいり、私たちの価値観の在り方が複雑に変化している中、これまで日本の社会が長い年月をかけて培ってきた思想の再認識が求められてきています。そんな中で人を思いやるやさしさ、互いに助け合い、共に生きる「うつくしまふくしまの文化」の再生をユニバーサルデザインという切り口で進めていくことが必要です。
さあ、事業に参加し一緒に進めてきた皆さま、この報告書を読まれた方々、私たちは何をすベきか、これからも共に考えていきましよう。
冊子の構成
までい事業アルバム ・・・・・・1
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:までい事業アルバム |
ごあいさつ
NPO法人ユ二バーサルデザイン・結 代表理事 冨樫 美保 ・・・・・・5
福島県飯舘村 村長 菅野典雄 ・・・・・・6
㈲国際プロダクティブ・エージング研究所代表 白石正覇 ・・・・・・7
事業の目的 ・・・・・ 8
ユ二バーサルデザインの普及啓蒙活動~ユ二バーサルデザイン講座・・・・10
五感を育てるまでい塾
「人のやさしさみ~つけた」写真コンテスト ・・・・12
中学生主催による「人のやさしさ気付き、心と心をつ奪く’集い」・14
「新・伝統食」アイデアコンテスト ・・・・16
「村民の森あいの沢」ユ二バーサルデザイン検証 ・・・・18
「ユ二バーサルスポーツ:ポッチャ」の講座・大会 ・・・・24
思いやりまでいラリーピンポン大会 ・・・・26
までいブランド創出事業 ・・・・28
最終章 一年の活動を”までい”に振り返る
ユ二バーサルデザインのつどいinまでいの里 ・・・・29
まとめ
福島大学共生システム理工学類 教授 小沢喜仁 ・・・・33
NPO法人ユ二バーサルデザイン・結代表理事 富樫 美保 ・・・・34
あとがき ・・・・35
新聞記事 ・・・・36
となっております。
ご希望の方には、実費で配布致しますのでご連絡下さい。
又ご意見を下さい。