指さし会話シリーズ第3弾 完成!

報告 理事:佐藤玲子

歯科医院版 指さし会話板

お待たせいたしました。指さし会話シリーズ第3弾として、歯科医院版「指さし会話板」が完成いたしました。コミュニケーション支援ボード制作は、第1弾市役所版「指さし会話板」、第2弾携帯用「指さし会話カード」に続く、おかげさまで第3弾として歯科医院版「指さし会話板」が出来上がりました。

今回は、福島歯科医師会の全面的な御協力をいただき、また福島国際交流協会のみなさまにアドバイスいただきながら、完成いたしました。ご尽力いただきました皆さまに心から厚く御礼申し上げます。特筆すべきは今回、外国語は英語・中国語・韓国語に、ブラジル人の方向けを想定して、ポルトガル語を加え、日本語を含め5ヶ国語の表示にしました。歯科医師会の翻訳にあたられた先生は、「翻訳においても外国人のこどもでもわかる言葉を選んで翻訳しました。」とおっしゃられ、ユニバーサルデザインの視点翻訳に、感激いたしました。

歯科医院版「指さし会話板」は、携帯用「指さし会話カード」制作のリサーチとして、ユーザーである中途失聴者の方に、「どんなときに一番苦労されますか?」と伺った際に、「歯医者さんでは補聴器をはずすので、会話に困る」とふと漏らされた声に応えたものです。歯科医さんは治療中にマスクをされているし、歯の治療中は患者は誰もが言葉を発せられません。大人も子どもも外国人も、治療中はコミュニケーションがとりにくいのでした。思えばユニバーサルな問題でした。子ども向けにも、かわいいイラストを介して治療の説明がなされたら、少しは心穏やかならざる状況が違ってくるように思いました。