三春町立三春小学校の学校巡回UDスゴロク体験ワークショップに参加して

佐藤 玲子

7月15日(木)、学校巡回UDスゴロク体験ワークショップの4回目の三春町立三春小学校へうかがいました。今回は3クラスを2回に分けての、初めてのダブルヘッダー。教育という立場に永年いらした荒先生が初めて参加、サブにまわってくださり心強かったとは言え、これまで黒沢さん、菅野真由美さんのサブにまわっていた佐藤が、初めて一人で、しかも2回続けて進行を担当。いやはや小学生たちの熱気と、私の冷や汗とで汗だく状態でした。

 

2周め、体格のいいA君が車イスの立場になり、階段のところで、その班は『親切な人カード』でクリアしようとしました。「『親切な人カード』でどのようにクリアする?」と私が問い、すぐに班のメンバーが「おんぶするのはどう?」と発言、A君は「僕をおんぶするのは大変だから」と断りました。「近くにエレベーターがあるとは限らないとしたら?」と私が意地悪くたたみかけたら、A君は「それなら、『エレベーターのクリアカード』が出るまで待つよ。」と答えました。けれど班のメンバーは「やってみなきゃわからない。」と言って無理やりA君をおんぶしました。「危ない!」、2段分のモックアップだからなんとか越えられましたが、現実を思うとまずかったなあ、と私は猛省しきりでした。A君は恐縮し、恐縮しているA君を班のメンバーは慮って気遣い・・・・。それを一部始終見ていた私は、私なら「『親切な人カード』でどのようにクリアする?」と突きつけられたようで、シチュエーションによって答えは一つじゃない、とUDスゴロクの奥深さを思い知らされたのでした。参加してくれた小学生のみなさんの、身をもって知る貴重な体験が、彼らが今後出遭う時々に、立ち止まって「どうするのがいいの?」を考えるきっかけになったのならいいなあ、と自戒を込めて思ったのでした。