ユニバーサルデザインのつどいinまでいの里

平成20年度公益信託うつくしま基金助成事業
~ユニバーサルデザインが五感で紡ぐまでいの里 思いやり推進事業~
『ユニバーサルデザインのつどいinまでいの里』

12月14日(日)午後1時
~飯館村きこり於いて

 今年5月から実施してきた~ユニバーサルデザインが五感で紡ぐまでいの里思いやり推進事業~もこの事業で幕を閉じます。

 企画から1年半私たちのテーマである、誰もが自分らしく暮らせる共に生きる社会の実現と、飯館村のまでいの心によるコラボレーションによりユニバーサルデザインに彩られた「までいライフ」の実践を協働で行ってきました。
 今後のまでいの里の発展について、「までいライフ」の実践を協働で行ってきた今までの活動の講演者・参加者が、PRビデオの上映や座談会で意見を出し合う事で今年度の協働事業のしめくくりとし、更に次のステップへの新しい“きずな”を発展させるための「ユニバーサルデザインのつどいinまでいの里」です。
 

 当日は飯舘村の村民の皆様、役場の関係者の皆様のみならず、福島市はじめ郡山、都路、川内村等遠方からも多数のご参集をいただき、総数にして90名を数えるまでの盛況振りでした。
 プログラム内容は以下の通りです。

 

◆ 《第1部》

「五感で“発見”“気付き”~それぞれのユニバーサルデザイン~」

 菅原節子(エフエム・ポコ代表取締役社長)司会のさわやかな第一声で幕が開きました。
開会の言葉のあと、本法人の冨樫代表理事、続いて飯舘村菅野典雄村長の挨拶があり、いよいよ、ビデオの初披露です。
8ヶ月に及ぶ期間の中で行われた全ての事業の様子を映像とナレーションで伝えました。

 それぞれの事業の目的→内容→成果と構成され、事業の内容がよくわかり、上映後「こんなに事業をやっていたの」「いい事業だったね、素晴らしい」「事業内容がよくわかるビデオだね」 ・・・・。

 皆さんからお声をかけていただきました。
 映像は、より深く伝わるのでしょう。

 その後、「人のやさしさみ~つけた」写真コンテストで入賞した4名の小学生の皆さんから、写真を撮りながら発見した身の回りのユニバーサルデザイン「までい」「思いやり」の内容について発表していただきました。
子供達の視点は大人のそれとは趣が異なり、温かくほのぼのとしながらも核心をついていて、幼い子供の五感の鋭さと輝きがユニバーサルデザインを理屈抜きに心で感じている事に、驚かされるほどでした。

 続いて“やったね!事業”『命の輝き』を主催運営した飯舘中の実行委員の皆さんからは、障害を持ちながらも自立して社会に貢献している八代弘氏の「命の輝きみつめて」講演会を聞いた後で感じた事や、その中のエピソードをきっかけに企画運営した沢田知可子と中学生によるコンサートで、何に苦労し・何に達成感を感じたか、更に、住民の方たちと感動を共有出来た事や、人に対する思いやりの心・日頃は考えることも少ない命の大切さについて感じたことなどについて発表していただきました。(飯舘中学校の体育館で行われたコンサートには当日村内外から500人もの来場者があり、盛況のうちに終えた事はHPですでに報告済みですのでご覧下さい。)そして、一部の最後は写真コンテスト入賞者の皆様にはこの後表彰式が行われ、菅野村長と冨樫代表により賞状が授与されました。学校での表彰式とは一味違い、照れくさそうにちょっと緊張している受賞した小学生のみなさん。このドキドキは思い出になり、いつまでも誇りになることでしょう。ほんとうにおめでとう!!

■休憩時間の間に、参加者の皆さまにはお楽しみが待ってました。

 新・伝統食コンテトで入賞された作品の中から、つどい当日試食のしやすそうな物を選ばせていただ き、受賞者のみなさんに事前に人数分用意していただいたのです。♪ユニバーサルデザイン・結賞の「トーフ入りチーズケーキ」、♪ロイヤルホスト賞の「大豆のドレッシング」、♪ミニデイ賞の 「顆粒大豆入りしそ巻き」の3品です。また、事業の中で、までいブランドとしてPRしているカボチャ「元気一」を使ったクッキーとシフォンケーキ、そしてスィートパンプキンの3品。カボチャを使ったお菓子は只今の完成したばかり、みなさんに好評いただき自信になったことでしょう。また、同じく元気一を使ったスープも、濃くがありまろやかととっても評判でした。盛りだくさんの試食品に、短い休憩 時間ではとても足りませんでした。参加者全員が舌鼓を打っておられました。用意していたレシピをお持ち帰りになる方も多く、きっと新・伝統食は村内・村外に広がっていく事でしょう。

 

 

◆ 《第2部》

 座談会「住民の声をつなげよう!~おらほのむらづ」コーディネーターに福島大学共生システム理工学類小沢喜仁教授をお向かえしました。パネラーには、今回の事業に関わっていただいた村民の代表の7人です。

 飯舘村で、“までい”の心をそれぞれの立場に活かしながら活動されている村民の皆様 が、この事業を通して一緒に、座談会という形で活発に意見の交換 を行いました。
 日頃から積極的に生活の向上や社会との“までい”な関係を心がけている方々からは、どんなに飯舘村が好きで、広くこの良さを発信していこうと思っているのか、元気で明るく助け合って生きていこうとしているのか、等々話は尽きることなく、そして熱く語られました。コーディネーターの小沢先生も時間を気にされながらも、それぞれの皆さまの思いをしっかりと受け止められ、素晴らしい座談会となりました。

 

 第1部・第2部を通じて感じた事は、8ヶ月に及ぶ、企画からは1年半にの長い時間での取り組みでした。 飯舘村の中にユニバーサルデザインという言葉と、心がしっかりと根付き始めているという事です。これは決してどこででも出来た事業だではありません。“までい”の心を元々大切に育んでこられた飯舘村だったからこその成果といえるでしょう。これからの飯舘村の未来にユニバーサルデザインの光が輝く事は間違いの無いことでしょう。ここから県内隅々までユニバーサルデザインの考え方を発信させていきたいと決心を新たにしました。
 一連の事業を通じ、各事業にご参加くださった村民の皆さま、応援いただきました皆さま、全事業を通じて多大なるご協力を頂いた飯舘村役場 の皆さま、心より深謝いたします。

 全ての関係者のお力無くしてこの協働事業の成功はありえませんでした。お一人おひとりの温かいご支援があっての事業でした。
 ユニバーサルデザインの輪が、また大きくなりました。
 最後に、ご参加いただきました全ての皆さまに、心よりお礼申し上げますと共に、今後更なるユニバーサルデザイン事業の広がりと発展の為に、益々のご協力>をお願いして、「ユニバーサルデザインのつどいinまでいの里」事業報告を終わりたいと思います。
そして、協働事業の目的達成のために汗を流してくれた結の皆さま、ありがとうございました。