ユニバーサルデザイン(UD)スポーツ 「ボッチャ」で育むおもいやり推進事業 セミナー&交流会を実施しました

 

平成23年度年賀寄付金配分助成を受け、『ユニバーサルデザイン(UD)スポーツ ボッチャで育むおもいやり推進事業 セミナー&交流会』を実施しました。昨年3月の震災の影響で、申請内容の一部を変更しての実施となりましたが、原発事故により全村避難となっている飯舘村の皆さん、また、本宮市にお住いの皆さんと交流することができました。

「ボッチャ」は、世代や障がいを越え、みんな一緒に楽しむことができるスポーツです。今、福島県は一年前の震災と原発事故により16万人が県内外へ避難を余儀なくされている状況です。そこで、以前からボッチャに取り組んでいただいている飯舘村の皆さん、それから多くの避難者を受け入れながら地域の再生に取り組んでいる本宮市の皆さんと地域交流することで絆を強め、それぞれの心身の健康の向上を図る目的で実施しました。

 

◆1月15日・1月29日 会場:福島市飯野学習センター

全2回のセミナー交流会には、飯舘村から福島市内に避難されている多くの皆さんが誘い合って参加してくださいました。初めての方には、以前からボッチャに取り組んでいた方がおしえてあげたり、ベテランの方はますます技術に磨きをかけたりと、充実した内容となりました。「久しぶりに笑ったよ」「10か月ぶりに会えたね」という声も聞かれ、仮設住宅や慣れない土地での生活が会間見えました。「このような交流の機会を待っていたよ」という言葉には、とても勇気づけられました。ぜひ、お元気でこの難局を乗り切っていただきたいと切に願います。

「ボッチャ」で育むおもいやり推進事業セミナー&交流会 「ボッチャ」で育むおもいやり推進事業セミナー&交流会
村の皆さんのごあいさつ お茶会では話がはずみました

 

◆ 2月5日 会場:本宮市中央公民館・2月19日 会場:本宮市立第一中学校

こちらも全2回のセミナーと交流会を開催しましたが、少し本格的な講義内容となりました。「ボッチャ」は、パラリンピックの正式種目ですので、特に障がいのある方の間では楽しまれているスポーツです。しかし、不思議なことに年齢が若いから、運動能力が優れているから、といっただけでは勝てない競技です。身体ばかりでなく頭脳も使った駆け引きが大事です。そして、厳しいルールもあります。そのようなことを学んだ上で、レクリエーションとして楽しむにはどのようにすれば、より多くの方に親しんでもらえるか、という点に重点がおかれました。今後、本宮市においても「ボッチャ」を通して、さまざまな人々との交流により、思いやりあふれた地域づくりにつながることを期待します。 

 

「ボッチャ」で育むおもいやり推進事業セミナー&交流会 「ボッチャ」で育むおもいやり推進事業セミナー&交流会
難しいルールもしっかり学びました どっちのチームが勝ったかな?

 

最後になりますが、この事業にご協力をいただいた飯舘村社会福祉協議会様、本宮市・楽しくスポーツの皆様、そして「ボッチャ」の楽しさを丁寧に伝えていただいた福島県ボッチャ協会インストラクターの皆様に心から感謝申し上げます。